ポーランド戦の西野監督の采配(時間稼ぎ)は是か非か?サッカー日本代表2018ロシアW杯

ポーランド戦のあと、西野ジャパンが決断した最後の時間稼ぎ的プレーに対して「卑怯だ」とか言ってる人たちって、おそらく「当事者」ではなく「傍観者」の目線で試合を観ていた、ってことなんだろうなと思う。

この4年、あるいは8年、ずっと日本代表を応援してきて、選手たちと一緒に泣いたり笑ったり、気持ち的には一緒に戦ってきたサポーターたちは、誰一人として日本の戦いっぷりを卑怯だなんて思わなかったんじゃないかな。

 

例えば、野球を例に例えてみる。盗塁王は超~卑怯者なのか?

今ここに、野球にまったく興味が無い人がいるとしよう。

野球のルールもセオリーもよく知らない。

ぶっちゃけ、ふだん野球なんて見ないし、1ミリも興味が無い。

そんな人が何かの都合で野球を観戦することになったとしよう。

 

1塁にランナーがいる場面。

ピッチャーが、バッターに向かってボールを投げました。

その瞬間、ランナーはすかさず2塁へ!盗塁成功!

 

野球に興味無いマンが言う。

「あっ!今、ピッチャーが投げてる間に1塁にいた選手が2塁に走った!ズルい!

「相手がちょっと目を離した隙に勝手に次の塁まで走るとか、正々堂々としていない!卑怯者だ!サムライじゃない!」

 

うん、まぁ、そういう風に思う人もいるでしょう、野球に興味が無い人の中にはね!

でも野球経験者なら「盗塁」が卑怯でもルール違反でもなんでもないってことは分かります。

 

野球に興味無いマンなら

「あっ!あのバッターちゃんと全力でバットを振ってない!何あれ、バントっていうの?超卑怯者だ!」

みたいなこともあるでしょう。

 

「フェアプレー精神に満ち溢れている選手が、振り逃げしてまで出塁しようと思うだろうか?いや、いさぎよくアウトになるべき!」

とか、思う場合もあるかも知れません。

 

でもね、まぁ率直に申し上げまして、

野球ファンとしては、こういう野球に興味無いマンのブーイングに対して

ニワカは黙ってろや!

くらいしか言いようがないんですよね。

 

野球のルールとかセオリーとか分かってる人から見れば、卑怯でも何でもないプレーなんですよね。批判される筋合いはどこにもない。

 

ただ、野球に興味が無い、ルールを知りたいとも思ってない、ようするに、内心では「野球なんて別にどうでもいい」と思ってる人の目線からみれば、フェアじゃない感がある、っていうだけの話でさ。

でもそれって実は、単純に「無知が生んだ誤解」でしかないんすよね。

 

盗塁も、バントも、振り逃げも、卑怯じゃないし、ルール違反でもないんです。

 

ちゃんと野球のルールを知っていて、試合の流れを読めるようになったら、分かりますよ。

ここは盗塁をしたい場面だな、とか。

ここは送りバントすべきだな、とか。

 

 

結局ね、今回の西野ジャパンのポーランド戦、残り数分での時間稼ぎ的な戦い方ね、あれに違和感があるって言ってる人たちは、おそらく普段あんまりサッカー観ない人たちだと思うんですよね。

 

そもそもサッカーには勝ち点という概念があったり「引き分け」という決着方法があったりするので、他の多くのスポーツとは違った見方を要求されるわけです。

 

例えばさ、残り数分で、勝ってるチームが時間稼ぎをするっていうシチュエーションなんて、サッカー観てると死ぬほど頻繁に目撃しますよ。

「時間稼ぎ」が卑怯だっていうんなら、大半のチームが卑怯になってしまう。

 

ワールドカップのルールをよく知らない人は

「いや、でも日本はポーランドに負けてた場面じゃん!負けてるのに時間稼ぎしたじゃん!」

って、食ってかかってくるかも知れません。

 

でもね、そりゃアンタ、分かってないんだよ。

 

日本があの瞬間、戦っていたのは、実質、セネガルだったんですよ!

 

目の前のポーランドとの勝敗以上に、同時刻に別の競技場で試合を行っていたセネガルに(3戦トータルで)勝つことの方が重要だった、ってことなんですよ。

優先順位で言うと、そういうことです。

 

ポーランドに真っ向勝負を挑んで玉砕されるよりも、泥臭くてもポーランドに勝利することが重要。

ここまでは分かるよね。

 

問題はこれよ。

ポーランドに勝利するよりも「3戦トータルの成績でセネガルより優位に立つ」ことが重要。

これをよく分かってない人が、ブーブー言ってんだよなぁ。

 

ワールドカップのシステム上、グループリーグで上位2位までに入ることが、めっちゃ重要なわけ。

そうしないと次の決勝トーナメントに参加できないんよ。

 

目の前の試合よりも、3試合トータルでの勝ち負けのほうが重要な場面もある、ってことなんだよね。分かる?

 

そもそもポーランドは、日本と対戦する前にすでに2連敗して、グループリーグ敗退が決まってたんだよ。本当の敵はポーランドじゃないんよ。

日本の本当の敵は、セネガルであり、あるいはコロンビアだったわけよ。

そこんところを理解していないと「何故ポーランド相手に攻めない?ポーランドに勝てよ!」とか言い出しちゃう。

いや、それは優先順位的には2の次の話だよ、ってことなんだよね。

 

結局、そういう事情をよく分かってない輩が、あの数分の場面だけを切り取ってブーブー言ってるんよね。

「3戦トータル」でどうなのか、っていう視点で観ていない。

素人まるだしかよ。

「私はニワカです」って公言してるようなもんだよなぁ…。

 

もちろん、そういう「サッカーに興味無いマン」たちもどんどん取り込んで、サッカーファンを増やしていかなければならない、という大人の事情とか、いろいろあるんだろうけどさ。今回はそっちまで話を広げるつもりはありません。キリがない。

 

 

あとね、別の視点からも考えてみた。冒頭で述べたように「傍観者」の目線か「当事者」の目線か。

ツイッターでチラッと見かけたんだけどさ、

西野監督の決断に対して、企業経営者たちは軒並み、肯定的に捉えている意見が多い、って話。

「サムライらしくない」とか「卑怯だ」とかブーブー言ってる人たちは、会社経営とか、全然向いてないってことらしいですね。

「大局観」を持ってないってことなんだろうね。

 

全体を把握して、勇気を持って決断する、という感覚が分かってない。

ということなんでしょうかね。

 

私は経営者じゃないのでよく分かりませんけどwww

 

でね、私は私なりに、自分の立ち位置から考えてみましたよ。

それで思ったのが、「傍観者」の目線か「当事者」の目線か、ってことね。

 

冒頭でもちょっと書きましたけど、この4年、あるいはこの8年、ずっと「魂込めて」日本代表を応援し続けてきた人たちはね、今回の西野ジャパンの決断を肯定的に捉えているはずですよ。

傍観者ではなく、当事者として、(魂レベルで)一緒にピッチで戦ってきた12番目の選手として、サッカー日本代表を応援し続けてきた人たちは、決して、今回の戦い方を否定しないと思うね。

 

想像してみ?

自分がもしも、あの瞬間、代表の選手として、ピッチ上に立っていたとしたら?

 

「玉砕覚悟で攻め込もうぜ!たとえ返り討ちにあってもいいから、ニワカ・ファンたちを盛り上げるために、面白いサッカーしようぜ!」

なんて思うかい

 

「つまらないサッカーをやって決勝トーナメントに進むよりも、面白いサッカーをやってグループリーグ敗退でいいじゃん!」

などと思うだろうか?

 

思うわけねぇだろ!

 

この4年、あるいはこの8年、文字通り必死に頑張ってきて、今ようやく、悲願の決勝トーナメントの切符が目の前にあるのに、それを掴みに行かないなんてこと、あるかよ?

 

ブーブー言ってるのは、所詮、お客さんよ。

お試しでふらっと立ち寄っただけの「いちげんさん」よ。

日本代表の本当のサポーターじゃない。

 

 

ポーランド戦のあの場面で「時間稼ぎせずに攻めろ」って言ってる奴は、ちゃんと試合観てなかったんじゃないかね。

どう考えても、ヤバい「流れ」だったじゃねぇか。

完全に勢い的にはポーランド

あそこで無理して攻めてたら、カウンター食らって、もう1点取られてた可能性めっちゃ高かったよ。

 

乾が仕掛けてファールすれすれでボールを奪われて、完全にヤバい場面あったじゃん。

2点目を取られても全然おかしくなかったよ。

 

気温35度だっけ?

日本もポーランドも、バテバテで両チームの選手の足が止まりかけてたんだけど、1点取ったことによって、ポーランドの選手たちが息を吹き返してしまった。

また動けるようになっちゃった。

 

 

ポーランドは完全にカウンターを狙ってたしね。

「さぁ、日本、攻めて来いよ」

って虎視眈々と待ち構えている状態なのにさ、そこへわざわざこっちから飛び込んでいったらただのバカじゃねぇか。

やられる確率、めっちゃ高い。

 

なんでそういう「流れ」を見ないで、「攻めろ攻めろ」とかブーブー言うのか。

 

そもそも、実力的にはね、

ポーランドは日本よりもメチャメチャ強ぇんだ

っつーの!

 

そういう根本的なことを分かってない。

分かってたら「何故攻めない?」などと、軽々しく言えねぇっつーの。

 

 

あと最後に。こういう人たちもいるよね。どっちにしても文句を言う「セルジオ越後」系。

勝っても負けても文句を言う、セルジオ越後系ね。

 

攻めても文句を言う。攻めなくても文句を言う。

どっちを選択しても文句を言う。

 

とにかく、まずは文句ありき。

 

「西野攻めろ。卑怯者」

って言ったくせに、攻めた結果カウンター食らったら

「何故攻めたんだ?バカか?」

っていうタイプね。

こういうのは、もう相手にしてもしょうがないんで。

 

そう考えると、セルジオさんってどういう感覚で試合観てるんかね?

日本代表のことを応援しているようでいて、応援していないのか?

それとも…

サイコパス的な感じで、我々には想像も出来ない脳内なのか?

 

セルジオさんは、今回、

「あー恥かいた。西野ジャパン、全世界に向けて恥かいた。これで次負けたら、世界から『ざまぁwww』って言われるわ」

みたいな感じのことを言ってたようですけど。

 

腹立つわ~~~セルジオ!!

 

これもおそらく、セルジオ氏の愛情表現なのかな。

選手と監督を発奮させるために、あえて悪役に徹してくれているセルジオさんに感謝!

 

 

追伸。

西野監督は名将だよ。

今の日本代表の乏しい戦力をやりくりして決勝トーナメントまで行ったんだから。

そんな監督、世界中探しても数人しかいないんじゃね?

偉業だよ、偉業。

 

ワールドカップで勝つことってめちゃめちゃ難しいんだよ。

世界1位のドイツでさえグループリーグ最下位で敗退だからね。

そんな地獄みたいな世界で結果を残した西野監督は凄いよ。

 

勝利のルーティーン 常勝軍団を作る、「習慣化」のチームマネジメント

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