先日の「ヤクルトの捨て試合」に関する記事に言及してくれた方がいらっしゃいましたので、言及返し的に、もうちょっと野球の未来について語ってみたいと思います。
まだ4回が終了した時点なのに、山田、青木、バレンティンを引っ込めちゃった事件ね。
まず、敬意を表したい。自分と違う意見に対して、ディスるでもなく、一歩引いた目線で言及できる態度、ナイス!!
言及された記事はこちら。
私の、徹底的なダメ出し記事に対しても、余裕を持って対応。大人。
MaAさんの記事。
はははは~~
監督、凄い言われよう…
オワコン言われてるし…
ヤクルトの監督は小川さんです!(笑)
たぶん、すぐ辞めちゃうと思もうけど。
(宮本監督就任までの繋ぎだと私はみてる)
熱いですね。こんな、厳しいご意見があっても当たり前だと思った。
言及の通知が来た時に「久々に殺害予告的なの来たか?」ってちょっとうんざりしたんですが、そうではありませんでした。
自分とは真逆の意見をまったく受け入れられず、「キーッ!!!!」ってヒステリックになって食ってかかってくる輩とか、時々いますけど、そういう感じじゃなかった。
ちゃんと、一歩引いた目線で、自分とは違う意見にも耳を貸せるだけの度量の広さ、大きさ。見習いたいですね。
言及ありがとうございました。
さて。私としては、野球ファン?の9割以上が「捨て試合アリ」と擁護している状況に度肝抜かれております
ネットで見かけた意見やコメントを見ると、賛否両論、ではなくて、賛、賛、賛、なのです。
もう、数の暴力というか、「否」の意見を言おうもんなら袋叩きにすんぞ!みたいな空気なのです。
「アレは捨て試合ではない。控え選手に失礼!(激怒)」とか、そういう意味不明な忖度とかいらんから。優しさのふりしたマウンティングとかウンザリ。
本来であれば、賛否両論、どちらの意見もあっていいはずなのに、空気を読んだのか、怖じ気づいたのか、「捨て試合ナシ」という意見がほぼないんです。
これはちょっと驚きましたね。
野球ファンのダメさを見たというより、日本人のダメさを見た、という感じかも知れません。
少数派は、つるし上げられるのを恐れて声を上げない。
多数派であることを正義と勘違いして少数派を弾圧する。
持論を持たない者は、事なかれ主義で、多数派の側に着く。
日本人の悪いところが垣間見えるようです。
ここは感情的にならずに、冷静に、客観的に、何故野球がオワコンなのかという話を
先に言っておくと、私は野球、好きなんですよね。
子供の頃、やってたしね。
ただ、そういう「野球ファン、野球擁護」という、かたよった見方ではなく、客観的に見てみるとオワコンだ、という話をしたいと思います。
何故、野球はオワコンなのか。
まず、一番の問題点は、「世界的な普及が見込めない」ということ。
よく「世界のイチロー」とか「世界のNOMO」とか聞くけど、そもそも世界の大半の人は「ベースボール」のルールさえ知らんよ?
アフリカ人の何人がベースボールを観たことあるだろうか。
南米は?ロシアは?インドは?
それこそ、日本人の何人が、クリケットのルールを知ってるだろうか。
今から、日本でクリケットが普及するだろうか。国民的スポーツになるだろうか。
ならない。なるわけない。
今後、主流になる可能性があるのは、「Xゲーム」的なスポーツとか、「eスポーツ」的な、まったく新しいものだろう。
とにかく、野球には、未来がない。
では、なぜ野球が普及しないか。それは、野球が金持ちの道楽だからだ。
野球には、ボール、バット、グローブ、ベースが必要だ。
それに対してサッカーはボール一個で何人でも遊べる。
サッカーは、貧困層の子どもたちでも、容易に触れることができる。
だから、世界中に普及した。
アフリカの子どもや、南米の子どもが、布をグルグル巻いて丸めただけの、手作りのボールでサッカーをやっているシーンをテレビで観たことがある人も少なくないと思う。
そして、野球が普及しない決定的な要員。それは、「危険性」の問題。当たり所が悪ければ死ぬスポーツ。
「ボールが頭に当たると死ぬ(可能性がある)」スポーツが、普及するだろうか。
最近の日本の公園は「野球禁止」のところが多いらしい。
野球をやっていた子どもたちが打ったホームランが、散歩中の老人を直撃、みたいなことも十分ありえるスポーツだし、そういう意味では、野球はかなり危険なスポーツと言える。
プレーヤーに危険が及ぶだけならまだしも、観客や、近くを歩いていた無関係の人さえも危ない、というのは相当のネックだ。
こんな面倒なスポーツが、市民権を獲得できるだろうか。
どんどん普及するだろうか。
いずれにせよ、「今、世界中で野球がブーム」みたいな未来は、ほぼ確実にあり得ないだろう。
ようするに、ジリ貧だ。
このまま、下降線を辿っていくだけだ。
じわじわと下火になっていくだけだ。
そういう現実を、ヤクルトの監督は、実感として把握しているのか。
把握したうえで、4回終了時点で主力を3人下げたのか。
こんなことをやっているようでは、
既存のファンは納得させることができても、新規の野球ファンは獲得できんぞ。
バスケに例えてみるか。
アルバルク東京が第2クォーター途中で、田中や馬場や竹内を同時に下げて、それ以降、使わなかったら、監督はメチャクチャバッシングされるだろう。
そして
「疲れがたまっていた」とかクソみたいな見え透いた言い訳をしたとすればどうなるか。
ファンなら黙ってないよ。猛烈なバッシングだろう。ブーイングだろう。
野球ファンみたいに、ぬるくねぇんだよ。
まぁそういうことです。
あんなヤクルトみたいな采配を12球団が頻繁にやるようになったら、野球は終わりです。観客動員数は減るでしょう。
ただでさえ明るくない野球の未来を考えると、アレはやるべきじゃなかった。
私はそう思います。
アイラブ野球。
アイラブスポーツ。