個人的には、カッコ良さを突き詰めると、一周まわってパッと見、カッコ悪さと見分けがつかなくなると考えています。
もっというと、カッコ良いのか悪いのか、よく分からないところまで行っちゃってるヤツが一番カッコイイ。
まずは、ビギナーでも分かりやすい例を。及川光博のカッコ良さ。
この曲イイよね~。「バラ色の人生」。
ミッチー、若いわ。キレッキレ。
1999年だから、ちょうど20年前だ。全然色褪せていない。
ミッチー、普通にカッコイイ。
じゃあ、これはどうだ?
「死んでもいい '98」
突き抜けてるな。
こういうことなんですよ。
本当にカッコイイやつってのは、ここまで行くんですよ。
これが本物なんですよ。
及川光博ひとりのビッグ・ショー'99 よこしまアリーナ 狂喜乱舞 [DVD]
そういえば、Gackt(ガクト)とかもさ、系統でいえば近いじゃん?
ガクト、テレビで観る限りではカッコつけてる感じが多いけど、ライブでは、けっこう無茶してるらしいな。
以前ライブの映像チラッと見たんだけど、ガクト、学ラン着てさ、両手縛られて空中につるされて「アツアツおでん」食ってたもんな。(うろおぼえ)
「熱っっっ!」って芸人みたいなことになってた。
本物のカッコ良さってのは、こういうことですよ。
どうもね~、上っ面だけ「かっこいい風」に仕立て上げて、ドヤってる民間人、多いじゃないですか。しかも周りがそれを評価しちゃうから、余計に勘違いしちゃうっていうかさ。
やる方も見る方も、表面しか意識してない人、多過ぎな件。
フレディー・マーキュリー見てみなよ。一周まわってダセェじゃん。ってかもう一周まわってカッコイイじゃん。
このPV観るたびに思うわ。
とんでもなくダセェな…って。
フレディのダンス?っていうか、身のこなしっていうか。
PVの内容も意味がよく分からんし。
なんで女を台から突き飛ばして落っことして、また引っ張り上げてるんだ?とか。
そうかと思うと、突然、胸毛見せ放題とか。
完全に謎センス。
これさ、クイーンなんだ、フレディなんだ、世界的に評価されているアーティストなんだ、っていう、事前の予備知識があるから、観れるけど、これとまったく同じことを無名のバンドが、クイーンより先にやってたとしたらどう?ちゃんとカッコいいって評価できる?大半の人は多分できないよ。
メッチャクチャだと思うんだよね。
初見の人が「なんだこりゃ!?」って思う領域。
でもね、だからこそ、カッコイイんだよ。
突き抜けてる。
突き抜け倒してる。
「マイケル・ジャクソンの裾」とかも、まさにそうだ。マイケルよりも先にやってる奴がいたら、笑われてるだろうな。
マイケルよりも先に、この「ズボンの丈」を取り入れたやつがいたとすれば、絶対に学校で笑われてるだろうな。
「お前、裾上げ失敗してるぞwww?」って。
本来であれば、カッコ悪いことを、笑われそうなことを、平然と、堂々と、当たり前の顔してやれちゃうヤツが、本当にカッコイイんだよ。
そういうヤツが未来を切り開いていくんだよ。
新しい価値観を生み出していくんだよ。
世界を変える力を持っているんだよ。
なんで、そういう本質的なことを学校で教えないんだろうな?
学校の先生は、バカなのかな?
靴下の色がどうだとか。
前髪の長さがどうだとか。
クソみたいなルールで縛り上げて。
「周囲の人間と同じでなければイジメの対象になるぞ!」みたいな意識を植え付けて、子どもたちから意欲や可能性を奪うためのゴミ機関に成り下がってますよ、日本の学校。
思いっきり話が脱線してしまいました。
とにかく!
みんなが、本当のカッコ良さとは何なのか、もうちょっと考えるようになれば、社会はすこしだけ良くなる、生きやすくなると思うんだよね。
現代社会は「カネ」と「外見」を過大評価しすぎよ。
だからペラッペラになってる。
みんな、どんどん突き抜けていこうぜ!
枠に収まろうとすんな!
既成概念も、閉塞感も、ぶっ壊していけ!