絶滅危惧種的「時代遅れな男たち」へ。
男女平等、男女同権の時代に「男」とか言っちゃうような野郎って、しょ～もないね～。
『男達のメロディー』SHOGUN
金に縁のない麻生探偵事務所の５人（沖雅也、多岐川裕美、渡辺篤史、柴田恭兵、神田正輝）が一攫千金を目論むアクション・コメディ「俺たちは天使だ！」のオープニング曲でした。
歌詞がもうね、もろに当時の「男の美学」とか、理想の「男の生き様」って感じで。
昔はこうやって、歌とか、ドラマとか、映画から、生き方を学んだ部分ってあったような気がするね。
走り出したら何か答が出るだろなんて
俺もあてにはしてないさ
男だったら流れ弾のひとつやふたつ
胸にいつでもささってる
Pick Up Your Head
Throw Away Your Blue's
どうせ一度の人生さ
The More You Give
Babe the Less You Lose yeah
運が悪けりゃ死ぬだけさ
まぁ結果ダメかも知れんし、死ぬかもしれんけど、男なら、腹くくって生きてくしかねぇんだよ、ってな。
日本の男子は、子どもの頃から、そういう「美学的な何か」に洗脳されちゃってた部分はあるかもな～。
「本当のカッコ良さって、そういうことなんだよ」みたいなね。
「男なら涙を見せるなよ」ってね。
そんな時代でした。
『戦士の休息』町田義人
高倉健主演の映画『野生の証明』の主題歌。
しっかし、登場人物全員、めちゃくちゃ「男くさい」な…。
男は誰もみな 無口な兵士
笑って死ねる人生
それさえ あればいい
なんか、死ぬことを前提として生きてるなぁ。
でもまぁ、そういうことなのかも知れんね。
ある意味では正しいような気もする。
『時代おくれ』河島英五
昔のお父さんたちって、こんな感じを理想として掲げてたんだろうな…。
妻には涙を見せないで
子供に愚痴をきかせずに
目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
ねたまぬように
あせらぬように
飾った世界に流されず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい
河島英五さんの時代には、すでにこういう男は「時代おくれ」っていう扱いだったんだな…。
ということは、今現在、令和の時代には、もうひとりも生き残ってないかも知れないね。
そして時は流れ、時代の閉塞感の中、J.BOYたちは…
ボーナストラック。『J.BOY』浜田省吾
浜田省吾 『J.Boy (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")』
仕事終りのベルに
とらわれの心と体 取り返す 夕暮れ時
家路たどる人波
おれはネクタイほどき
時に理由もなく叫びたくなる 怒りに
みんな、やり場のない怒りを、行き場のない悲しみを、抱えて生きてんだ。
J.Boy 掲げてた理想も今は遠く
J.Boy 守るべき誇りも見失い
J.Boy 頼りなく豊かなこの国に
J.Boy 何を賭け何を夢見よう
J.Boy 受け止めろ 弧独ってやつを
J.Boy 吹き飛ばせ その空虚ってやつを
生きてたら、しんどいこともあるけどさ。
いや、生きてたら、しんどいことばかりだけどさ。
さらにボーナストラック追加。『誕生日』熊木杏里
包容力っていうか、生命力っていうか、なんというか。
結局、男なんてものは、女にはかなわないって気もします。
尻に敷かれてるくらいでちょうど良かったりして。
もののけ姫の中でアシタカも言ってたでしょ。
「いい村は女が元気だと聞いています」
って。
熊木杏里さんの器の大きさ。男とか女とかじゃなく「人」としてのスケール感ね。
おめでとう
今日まで辿りついたんだよ
つらいことの方がよくあるけれど
ありがとう
理由は何もないんだよ
あなたという人がいることでいいんだよ
「男なんて所詮、死ぬために生まれてきたモブキャラさ(^_-)-☆」
くらいの前向きな開き直りと謙虚さを持ってるくらいでちょうどいいのかもね。
（いい加減な事を言う）
以上、
死に場所を求めてさすらう中高年男性に捧げるエントリーでした！
（若干趣旨変わってる）
